2018年9月12日水曜日

平成30年胆振東部地震 停電被災録





平成30年胆振東部地震で、停電にあいましたー。



被害の大きかった厚真や安平、札幌のことを思うと気持ちがグッと落ち込んで、なんとも言えない複雑な感情が湧くのですが、いつまで続くかわからない停電をひとまず乗り越えたこともあって、何かの役に立つかと思い、記録してシェアします。

雑記系ブログ作っていて良かったです。




今回の被災体験で得た教訓は、

ただでさえ不安とストレスがたまる被災生活をより安全安心に過ごすためには、やはり備蓄が重要

ということです。


命に関わる事態に見舞われて動けなくなっていない限り、自力で出来ることはやっていかなくてはなりません。
そのためにも、準備はしておいたほうがいいと痛感しました。
今日からできることもありますので、参考になるようなら、ぜひやってみてください。


<地震災害そのものの発生と経緯>


 発生時 

地震は未明に起きました。
揺れではなくて緊急時アラートの音で目が覚めました。

我が家の周辺は揺れ自体はそれほどでもなかったのですが、揺れが長い。とにかくいつまでも揺れていて、余震が立て続けに起きているような状態だったのではないかと思います。

そして、最初の揺れ、発生時にはすでに停電していました。


 経過・深刻な停電だとわかる 

二度寝して、起き、活動時間になったので、支度を始めようとしたところ、停電が戻っていないことに気がつき、これはまずいと思いました。
水とガスを確認。水は出ていたので、止まることを考え生活用水の確保に急ぐ。ガスも大丈夫でした。
自治体からのアナウンスがメールで届き、停電の復旧見込みが立っていないことを知ります。
学校は休校のようですが、避難するような事態ではないことがわかりました。

この時点で、何かさらに不測の事態が起きなければ、停電が目下の最大の課題で対策をとるべき事態だということになりました。


 経過・冷蔵庫問題 

停電の時、一般家庭で最大の問題は冷蔵庫だと思います。中の食材が全部ダメになることです。特に冷凍室。
これについては、中には保冷剤も入れてある事もあって、冷凍室は「開けない」という方針を立てました。
冷蔵室のものは開けた時にできるだけ出しておいて使うようにしました。

その結果ですが、冷凍室はかなりもっていて、固く凍っていたものはほぼそのままでした。
意外に野菜室が盲点でした。今になって、通常より保存がきかない状態になっているなと思います。

冷蔵室から出しておいたものも、バケツに水を張って冷やすようにしていました。一部保存期間が短くなったものもありますが、それ以外は早めの使用で対処できました。


 経過・備蓄品の確認 

なぜか先月、保存食と飲料水を買いためていたんですね。そのことがあったので、食料品と飲料水の心配はありませんでした。
ろうそくとマッチはアウトドアで使うので、3日程度ならなんとか保つと想定できました。
ガソリンもほぼ給油したばかり。

そして避難する事態になった時、速やかに対応できるように、メモしてあった避難用品リストを取り出しておきました。キャリーケースも出しておきました。

個人的に、このメモは安心に大きく貢献してもらいました。
ものを揃えるのに事務的にやれるので、考える必要がほぼありません。
事態が悪化したときでも、即応可能という状況は心強かったです。

そして、スマホのバッテリーと充電の体制がそれなりにあることを確認して、その日はそれ以降、情報収集を集中して進めました。


 経過・節電生活に入る 

当日の電力復旧が見込めないことが判明したので、停電対策を行い、その日はろうそくの明かりで過ごしました。

翌朝未明には電力回復。およそ24時間の停電でした。

以後、今は8:30から20:30まで20%節電時間のある生活になっています。


 周辺の状況 

備蓄品がそれなりにあったので、不要不急の外出は控えました。そのため市街地の様子は分からないのですが、当日、ある産業活動を観測したんですね。
それで、もしかすると電力復旧のめどがある程度立っているのではないか、と推察しました。

電力の復旧が行き渡り始め、店舗が営業を開始してから行ってみたんですが、やはり立ち寄った店舗ではどこも食料品の棚と、電池、ロウソク類の棚は空でした。


< 備蓄について >


 食料など 

備蓄食料は、先月、理由もなく急に買い集め始めたんですよ。それまではほとんど長期保存食も飲料水も持っていませんでした。

買い置きしたのは、主に缶詰と乾パン、クラッカー類です。
魚系の缶詰を日に3個使用を想定して買いました。あとは、コーンと豆、肉類の缶詰、乾パンとクラッカー類です。
この程度なら、買い物のついでに、一個二個、という買い方ができるので、あまり負担に感じないで続けて買っていました。飲料水も同様です。

それから、気晴らしになるようなものも備蓄食料に入れていたほうがいいと思いました。好きな食べ物です。ビールと保存ができるつまみとか、お菓子とか。あると無いとでは、悲壮感が全く違います。

好きなキャラメル系のキャンディーを備蓄していたんですが、被災前に消費してしまってちょっと残念でした。他にもあったので、落ち込まずに済んだんですが。

ガスが使えたので停電中に調理をし、それなりの食事をしましたが、電気が使えないのでご飯は諦めたんですね。

後になって、持ってる真空保温調理器使えばよかったと気が付きました。ご飯も炊けるので、今回のように停電でもご飯が炊けますし、仮にガスが使えなくなってカセットコンロやストーブでの調理でも十分使えます。

あと、長期化すると野菜など生鮮食品が取りにくくなると思われます。ビタミンとミネラルのサプリもあるといいですよ。



 避難用品 

[ 乾電池とろうそくとマッチ ]

これは必須ではないでしょうか。
電池を使った照明器具も即応性があって助かるのですが、長期化には電池の残量が問題となります。やはりろうそくとマッチの買い置きは、安心感が違うと思いました。

100円ショップのものでも、あるとないとでは大きな違いです。買い物ついでに買っておくといざという時に困らずに済みました。

ろうそくを立てるものは、インスタントコーヒーやジャムの瓶で十分です。

1cm径の15cm程度の長さのものを4セットも点けると、1時間くらいもちますし、室内はそこそこ明るくなりました。

ろうそくなどの扱いに、実は軍手が役に立ちました。
ランタンは長時間使用すると熱くなっていたので、ろうそくを交換するときなどに軍手をしました。

最悪、長期化してろうそくが足りなくなったらどうしようと若干不安になったのですが、古い食用油でオイルランプにするという方法を探り当て、缶詰の空き缶を使えるように準備しておきました。

時代劇などで見る、あれ、ですね。
油に芯になるものを刺して点灯させて使うやつです。古い食用油があったので、最悪これを使おうと考えました。芯になるものは、焼き豚用の紐を編んでやや太めにして作ってみました。

実際に使うことがなくて良かったのですが。


[ ビニール袋とラップなど ]

今回は水が出たために使用することはなかったのですが、あると安心です。
ラップは皿の上にかけて、食品で汚さないようにするために使用するらしいです。
ビニール袋は給水用や身体の保温にも使えるそうです。

生活用水を汲みおくのに、バケツがあると便利でした。今のところ、汲み置いた水は使用せずに済んでいますが。

なぜか我が家には10L、5Lなどの水用ポリタンクがあるんですね。どこで買うのかわからないのですが、今度見つけたら買い足しておこうかと考えています。


[ スマホのバッテリー ]

今回、とにかくコンセントにプラグを差し込んでも、どうにもならないんですよね。乾電池式充電器を持っていたので、乾電池さえあれば、あるだけは安心だとホッとしました。
バカにしないで乾電池式充電器も一考してみてはどうでしょうか。
予備バッテリーも、ある程度容量の大きいものをきちんと選んで買っておいたほうがよさそうです。

また、ノートPCのバッテリーからUSBケーブルで充電できるそうで、PCのバッテリーは常に確保しておいたほうがいいかもしれません。


[ トイレ ]

水が使えなくなった時のことを考えて、トイレの作り方を思案してみました。

ダンボール箱を大きめと中程度の大きさで用意して、そこにバケツを入れ、大きめ厚めのビニール袋を2重にして入れる。そこにペット用(猫用)のトイレ砂やペットシーツや介護用オムツを入れてトイレとして使用する。

今後水が使えなくなったら、これで対策しようと思います。

我が家もそうですが、ペットのいるお宅ではペット用の避難用品の買い置きも必要ですね。常時フードと砂とペットシーツは予備を準備しておいてあげたいです。


[ 寝袋 ]

あると心強いですよ。


< 通信 >


・通信は、使えるうちに安否確認の連絡をしておく。

当初使えていたネットもスマホも、翌日にはほぼ使用できなくなって、連絡も情報収集もできなくなって非常に困りました。

電力が回復してテレビは見ることができるのですが、必要な情報は、自治体発の避難情報や地域の復旧情報なので、広いエリアを想定したテレビの情報は被災下では直接欲しい情報ではありませんでした。

ラジオは持っているには持っていたのですが、いざ使ってみたら電波受信がうまくいかず、車のカーラジオで聞いたほどです。

ネットやスマホが使用できるうちに、復旧情報が得られるサイトや避難指示などを見られる自治体のページ、地震なら地震用サイト、水害なら川の水位がわかるサイト、その他病院の受け入れ状況がわかるサイトなど、Webページをブックマークしておくと、必要な時に探さなくていいのでやっておけばよかったと痛感しました。情報も備蓄ですかね。

遠方への安否連絡は、スマホが使えるうちにやっていたほうが絶対にいいです。


< 今回得たノウハウと反省点 >


・まずは安全、生命と健康が最重要。そのためにも余計な不安や面倒なことを作らない、抱えない、ストレスを溜めないようにする。
・商店が開いてからも、食品と乾電池とろうそくはなかったので、やはり備蓄は重要。今よりやや多めに準備しておく。
・停電でも米を炊けるし、燃料の使用を抑えることもできて真空保温調理器は使える。
・長期化する場合、備蓄品よりも先に冷蔵庫の食品を食べるようにしたほうがいいらしい。当然だけど。
・安否連絡はできるうちにやっておく。
・ラジオは馬鹿にできない。


< 最後に >


被災は先の見通しを断たれる事態です。
見通しが立たない、それだけでただストレスで疲れます。
緊急事態の間は、できる限り余計な不安や面倒を抱えないことが重要だと感じました。

そのためには備蓄が不可欠です。

食料品や各種避難用品を買いに走らずに済んだこと、情報収集に集中できたことで、慌てずにいられました。

「起きる」と想定して、自分なりにシミュレーションをしておくだけでも違うと思います。

軽く考えずに、小さなことから是非対策してみてください。

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